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暖かい家に! 床暖房のリフォームの種類と工期

冬場暖房をつけても足元はひんやりで不快、このような経験はありませんか?この問題を解決できるのが、床暖房のリフォームです。しかし床暖房リフォームと言えば大掛かりな工事で、作業が長期にわたるのではないか、どんな種類があって、どれがいいのかわからないと思う人もいるはずです。

 

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床暖房を取り入れるメリット・デメリット

床暖房を取り入れることでメリットがある半面、デメリットもあるので頭に入れておきましょう。

 

メリット

 

エアコンやストーブは温かくなるのはいいけれど、肌が乾燥してしまって悩む方も多いのではないのでしょうか。床暖房の場合、エアコンと比較すると空気が乾燥しにくいです。このため肌やのどの乾燥もそれほどひどくはないことがメリットと言えます。

 

床暖房というと足元を暖めるだけと思う方も多いでしょうが、実は床暖房には輻射熱といって、床から部屋全体に熱が伝わる性質もあります。このため、床暖房だけつけてエアコンを入れなくても部屋の中を温めることができます。

 

また、リビングに床暖房を入れれば、部屋が暖かいため家族も一か所に集まるでしょう。そうなれば、家族団らんのひと時が過ごせるようになります。暖房器具のコードもなくなりますので、小さな子供がひっかけてけがをするような心配もなくなります。

 

デメリット

 

床暖房の場合、電源を入れてから適温になるまで多少時間がかかってしまうのはデメリットです。部屋の広さにもよりますが、早くて30分・かかると1時間程度必要になるかもしれません。

 

床暖房は長期的に使用すると、どうしても劣化が進みます。長く使うためには定期的なメンテナンスが必要で面倒です。しかしメンテナンスをせずに放置しているとある日故障してしまって、大掛かりな修理が必要になるかもしれません。

 

部屋にもよりますが、床暖房だけでは十分に部屋が温まらないこともあり得ます。そうなると、エアコンなど他の暖房器具を活用しなければならないでしょう。すると光熱費が以前と比較すると多くかかってしまうこともありますので、その点は注意が必要です。

 

床暖房リフォームの種類

 

床暖房リフォームには大きく3種類に分類できます。電気式・温水式・直貼りで、それぞれに異なる特徴があります。

 

電気式

 

発熱体に電気を通すことで発熱する電気式は、設置が簡単で初期費用が割安です。しかし電気代がかかってしまうので、維持コストが負担になってしまう恐れがあります。

 

温水式

 

ガスや灯油で水を暖め、温水を循環させることで暖める方式です。床暖房対応の給湯器を設置するため、大掛かりな工事が必要で初期費用がかさみます。しかし電気式と比較すると、ランニングコストが割安になるため、長期にわたって使用するならむしろお得になる場合もあります。

 

直貼り

 

既存の床の上に床暖房を直接貼り付けてしまう方式です。必要最低限の工事だけでいいので、初期コストを上2つと比較すれば大幅に節約できます。ただし今の床の上に床材を乗っける形になりますので、段差が生じてしまうデメリットがあります。子供やお年寄りのいるご家庭では、転倒リスクがあることを加味して対策する必要があるでしょう。

 

床暖房リフォームの工期はどのくらいかかる?

 

リフォームの後期はどの種類の床暖房を導入するかによって変わります。もし直貼りのような既存の床をそのままに設置する場合には、1日で完了するケースもあります。ただし床を張り替えて、新しく床暖房を設置する場合、1日で工事を完了するのは難しいでしょう。張替えを伴うリフォームであれば、早くても2~3日かかることは想定しておくべきです。

 

床暖房リフォームをする際のポイント

 

床暖房リフォームでは、床の張替えの必要になるケースは多いです。一般的なフローリングは合板性のものが多く、そのまま床暖房を設置するとひび割れや反ってしまうことがあるためです。熱や乾燥に強い部材を使うことが求められます。無垢・竹・挽板などのフローリングがおすすめです。またどの部材を床にしても、断熱の処理をする必要があります。断熱をしていないと、せっかく床暖房で暖めても、その熱が逃げていってしまうため非効率になるからです。

 

リフォーム会社を探すのであれば、まず床暖房の作業実績の豊富なところを選ぶことです。ただし候補を絞り込んでもいいですが、一つにいきなり決めないことです。複数の候補を残して、見積もりを依頼しましょう。そしてそれぞれの見積書を比較して、依頼先を決めていくと効率良く進みます。値段だけでなく、担当者と少し話をして信頼できそうかなど多角的に比較することが大切です。

 

 

床暖房は、空気を乾燥させることなく部屋を暖められるので注目を集めています。ただし床暖房を導入する場合、ある程度大掛かりな工事が必要ですし、費用もそれなりにかかるでしょう。その点も考慮して、慎重に依頼先のリフォーム会社を見つけることが大切です。