renovation-reform’s blog

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外壁塗装で必要な施工期間と乾燥時間

雨風にさらされる外壁は、どうしても経年劣化しやすいです。外壁の中でも塗装はこのような雨風など外部からの刺激から住宅を守る役割があります。しかしこの塗装も徐々に劣化していきます。劣化しているのにそのままにしていると住宅を守り切れなくなり、家本体の劣化をもたらします。ですから外壁塗装は定期的に行い、状況を見て外壁塗装を行うことがおすすめです。ここでは外壁塗装の施工期間や乾燥時間の目安についてご紹介します。

 

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外壁塗装の施工期間


外壁塗装は足場を組み、外壁の洗浄を行います。外壁には砂やほこりなどさまざまなものが付着しています。このようなものが残ったままで外壁塗装をすると、塗膜が凸凹してしまい見た目が悪くなるからです。専門会社にお願いすると、高圧洗浄機を使って壁面の付着している汚れを吹き飛ばしてくれます。洗浄をした後は、十分に乾燥させます。外壁の表面がきちんと乾燥していないと、塗装をしても塗料が十分に密着できないためです。少なくても24時間・できれば48時間しっかり乾燥させます。

そして養生を行ったうえで下地調整さび止め塗料を塗布したうえで、外壁塗装に移ります。塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3段階に分けて行うのが一般的です。このように3回に分けて塗装するのは、塗膜による保護の強さを十分にするためです。リフォーム会社によってはそれでも不十分として、4回塗りを標準としている場合や下塗りを2回するルールにしているところもみられます。塗料が乾いたところで、養生の取り外し、足場の解体を行ったうえで工事は完了します。

天候にも左右されますので一概には言えませんが、30~40坪程度・4LDKのような平均的な住宅であれば、だいたい工期は10~14日程度になるでしょう。住宅が大きければ、もう少し期間がかかるかもしれません。

 

外壁塗装の乾燥時間はどのくらい?


結論から言いますと完全に乾燥して塗膜が出来上がるまでには、通常2週間程度かかります。ただし乾燥といっても段階がいくつかあります。指触乾燥といって、指の腹で外壁を軽く触れたときに塗料が付着しない段階なら、1~2時間です。一見すると乾燥しているように見えますが、これはまだ完全に乾燥していません。まだ重ね塗りしてはならない段階です。

続いて半硬化乾燥といって、軽く壁をこすっても擦り跡のつかない乾燥の状態です。この段階になれば、重ね塗りをしても問題はないです。半硬化乾燥するまでは早くて数時間・かかると翌日まで持ち越しになるでしょう。
硬化乾燥は、指の腹で外壁を強く押しても指紋が付かないような状態です。ここまでくると、塗膜内部の乾燥は大方完了したと判断できます。この状態に至るまでにかかる乾燥時間は1週間ほどです。

完全乾燥が最終段階です。塗膜内部の乾燥反応が完全に終了した状態を指し、これが外壁塗装の乾燥とプロは判断します。この状態に至るには2週間程度かかります。ただし塗料の種類や温度・湿度、日向か日陰かなどの環境によって、乾燥時間は変わってきます。

 

塗料が乾くまでに注意すべきこと


まず重要なのは、できるだけ外壁に触らないようにすることです。先ほど紹介した指触乾燥で一見すると乾燥したように思えるかもしれません。しかしまだ内部は乾燥できていない状態で、この段階で強く指で押すと塗膜のはがれる恐れがあります。

女性の場合マニキュアの乾燥で失敗した経験のある方も多いでしょう。マニキュアを塗って数分も経過すれば、表面は乾燥します。しかし例えば爪がどこかに触れてしまうと、ぐにゃっと寄ってしまったことはありませんか?これはマニキュアの表面が乾燥しても、内部がまだなために動いてしまうのです。これと同じようなことが外壁塗装でも起こりえます。

外壁塗装の体験談で、塗装した後に壁に何げなく傘などを立てかけたところ、その部分の塗膜がはがれてしまったという話を聞きます。ビニール傘のビニール部分には可塑剤が入っています。可塑剤が塗膜に入り込むと樹脂同士が引っ付いてしまいます。このため、傘を壁から離したときに塗膜がはがれてしまうのです。特に水性弾性塗料を使って外壁塗装を行うと、このような現象が起こりやすいです。そのほかにも自転車のグリップのゴムでも同じような反応が起こりえますから注意しましょう。

施工から時間が経過すればするほど、このような剥がれは起こりにくくなります。ただし何か月経過すれば絶対に大丈夫とは言い切れませんから、なるべく壁に立てかけないようにするのがおすすめです。上で紹介したような柔らかいものは弾性塗料で塗装している場合、半年から1年くらいは念のため立てかけないことがおすすめです。


施工会社を見ると、施工個所や工事全体の流れに関する説明は前もって施主にしっかり行います。しかし乾燥時間に関しては、説明するものの十分でないこともあります。何度も紹介したように、塗膜を完全に乾燥させるまではおよそ2週間かかります。これは春明で、冬場はもう少し時間のかかる可能性がありますので、外壁塗装をした場合はやたらに外壁に手を触れないように注意しましょう。