古い家で住んでいると、部屋の中で虫の発生することが多いです。部屋の中をぶんぶん飛び回っていたり、床をガサガサ動いていたりする光景を見ると不快でしょうし、いつ出てくるかと心も休まらないはずです。なぜ古い家は虫が発生しやすいのか、虫が出てこないようにするための有効な対策について紹介します。
古い家に出る害虫とは
古い家の場合、さまざまな害虫の発生する可能性があります。有名なところではゴキブリでしょう。真っ黒な見た目が生理的に苦手という人もいるでしょうし、すばしっこいのでなかなか退治できないという話も聞かれます。またダニも多く生息している恐れも出てきます。ダニに刺されて、体中がかゆくなることもあり得るでしょう。
古い家ではシミが生息することもあります。シミは書籍や掛け軸、壁紙などに害を加えるといわれています。夜間活動性が特徴で、夜眠っている間に被害に遭うというケースも多いようです。住宅によってはシロアリやハチなどの発生する事例もみられます。
害虫がでる原因
古い家で害虫の発生する原因として多いのは、隙間が多いからです。建物が劣化しているため、天井や床などに隙間が発生しやすいです。特に虫の発生経路として多いのが、網戸の隙間です。古い家の場合、網戸も長年取り替えずそのままというケースが多いです。すると網戸そのものの歪み、傷が入っているなどで隙間ができ、そこから虫が入ってきてしまうわけです。
シロアリをはじめとして、木材を食う習性のある虫も少なからずいます。古い家の場合、木材を餌にしてすでに虫が生息している可能性も十分考えられます。また先ほど紹介したように、シミなどは紙を食い散らかす特性があります。古新聞や古い本を部屋の中にそのまま放置していると、それを餌にして虫が群がってくる恐れもあります。このように古い住宅の場合、害虫が寄ってきやすい状況に置かれているため、部屋の中で虫に遭遇する可能性が高いです。
家の中に虫がでないようにするためには？
先ほども紹介したように古い本や古新聞、古材などが虫の発生する要因です。もしこのようなアイテムが部屋にたくさんあれば、不要なものはできるだけ処分することです。またこまめに清掃することも重要なポイントです。掃除を長年行っていないと、ほこりが床などにたまっていきます。このほこりが小さな虫の発生源となることが多いです。こまめに掃除をすればほこりもきれいに除去できるため、虫が発生しにくくなります。
虫が基本的に部屋の中に入ってくるのは隙間からです。この隙間の穴埋めをすれば、虫が中に入ってこなくなります。そこでまず自宅の中で隙間の空いているところはないか確認しましょう。エアコンのパイプの周りや天井、床などをこまめにチェックして、穴や隙間の空いているところを埋めてしまいます。先ほども紹介したように古い家の場合、網戸の隙間が侵入ポイントとしてよく使われています。もし網戸が古くて穴が開いている、ゆがんでしまっているのであれば、新しいものに取り換えましょう。
そして窓を開けて風通しを良くすることも虫退治のために大事な条件です。高温多湿なところを虫は好むからです。ただし窓を開ける場合、網戸はしっかり閉めることは忘れないことです。
虫を出さない家にするためには害虫駆除とリフォーム
もし自分では対処しきれない、いくら対策をしても虫が発生する場合には、プロの害虫駆除の会社にお願いすることも検討しましょう。まず害虫駆除の会社にコンタクトをとると、スタッフが現地調査にやってきます。そしてどのような方法で駆除するか、どの程度の費用がかかるか見積もりを取ります。
駆除方法の内容や見積書を見て納得できたようであれば、正式依頼になります。見積もりを取るまではほとんどの会社が無料です。そして決めた日時に現地にスタッフがやってきて、駆除作業を実施します。
害虫が入ってこないようにするためには、リフォームをするのもおすすめです。老朽化した建材などを新しいものと取り換える、隙間をなくし気密性を高め、侵入経路を封印してしまいます。老朽化した建材などを取り替えることで住宅の性能を高めることも可能です。結果的に長期的に快適に自宅の中で生活できるでしょう。リフォームするとなると、規模・方式によってはまとまった費用が掛かるかもしれません。もし住宅ローンなどが返済し終わって資金的に余裕があれば、リフォームも検討してみる価値はあります。
虫が出てくると、気分のいいものではないでしょう。虫を見ただけで飛び上がるほど怖がる方もいるはずです。ダニやハチなど刺されれば、健康面の被害も起こりかねません。もし古い家で、虫をしばしば見かけるというのであれば、メンテナンスを行って対処しましょう。また素人が行う対策では効果は限定的かもしれません。害虫駆除の会社やリフォーム会社などの専門家と相談して、どうするか決めるのがおすすめです。
