家族構成に合わせて家の建築・購入をしても当初と家族構成が変わることは珍しいことではありません。特に多いのは子供が独立し、子供部屋の必要がなくなるケースです。空いた子供部屋をそのまま物置などにしておくのはもったいないですよね。どのような活用方法があるのか、紹介しましょう。
子供部屋はどのくらい使うもの？
家庭によってさまざまではありますが、小学生のときに子供部屋をつくったとして、子供部屋を使うのは6～10年です。子供が結婚したり、一人暮らしをしたりするため、巣立ってしまった後でも、里帰りのために部屋を残しておく夫婦も少なくないでしょう。しかし、常に家にいるわけでなければ、長期間滞在するわけでもありません。
誰も使わない部屋というのは、目的がないため、いつの間にか物置になってしまいます。掃除もあまりしなくなり、ホコリだらけになってしまうこともあります。使っていない部屋は傷むのも早いと言います。せっかくの部屋をそうしてしまうのは残念なことです。
子供部屋をそのままにしておいても、メリットは少ないものです。広い家に夫婦二人というのはさみしさもあるでしょう。それならいっそのこと、空き部屋となっている子供部屋をリフォームし、活用することをおすすめします。
子供部屋の活用方法
子供部屋の活用方法と言われても、ピンとこないかもしれません。しかし、活用方法はいろいろあります。それぞれのメリットやリフォーム方法などを説明しましょう。
書斎
子供部屋はあっても、夫婦それぞれの部屋はない、という家庭も多いものです。子供部屋を書斎にすれば、自由に使うことができます。誰にも邪魔されずに読書をしたり、音楽を聴いたりできるのがメリットでしょう。書斎にリフォームする際には、落ち着く空間であることが大事です。机やイスの配置など、自分がゆったり過ごせるレイアウトを考慮して、リフォームをするようにしましょう。
寝室
高齢になると布団の上げ下ろしがつらくなります。そこで子供部部屋を夫婦の寝室にしてベッドを置くのも一つの方法です。今まで寝室として使っていた部屋を、客間などにできるのもメリットです。今まで子供が寝ていた部屋でもありますから、壁紙を張り替えるだけ、といった大きなリフォームが必要ないケースも多いでしょう。その場合は費用も安くすみます。ただし、高齢の夫婦である場合は、開き戸を引き戸にしたり、段差を解消したりすると、より快適な寝室になります。
客間
子供部屋をリフォームするかわりに、子供が家族を連れて帰省した際に使用できるような客間にするのもおすすめです。家族が増えても、ゆったりと過ごせる空間があると、子供たちも帰りやすいものです。布団を収納できるスペースを確保しておくとともに、何人くらいのゲストが来るか、何のためにやってくるか、などといった点を把握して、リフォームをしましょう。
収納部屋
倉庫代わりに物を置く部屋として使うのも便利ですが、趣味のものなどをキレイに収納して、閲覧できるような部屋にするのも一案です。趣味があると物が増えていくものです。それらの専用部屋があれば、楽しみも増えるのではないでしょうか？
または、洋服や靴、化粧台などを設置してドレッシングルームにするのもおすすめです。洋服のコーディネイトやヘア、メイクなどもその部屋ですませることができます。衣類を収納しておくと、ホコリも出やすいので掃除・換気がしやすい部屋にすることがポイントです。子ども部屋はフローリングであることも多いので、その点は便利でしょう。
隣の部屋とつなげる
隣の部屋とつなげれば、広い空間ができます。リビングの隣にあれば、広いリビングでくつろげるでしょう。子供が家族を連れて帰ってきたときや、友だちなど大勢で遊びに来てもゆったり過ごすことができます。大きめのテレビなどを用意することも可能です。
シアタールーム
大画面のスクリーンを設置しシアタールームにすれば、家で迫力ある映像とサラウンドを楽しむことができます。そうはいっても、スピーカーなどの機材はこだわるとキリがなく、高額な価格になってしまいます。予算内でできるシアタールームをつくるには、プロジェクターやスクリーンの設置方法など専門家との相談が必要です。
シアタールームで楽しむには、太陽の光か直接あたらないような遮光カーテンなどが必要です。さらに照明やソファにもこだわり、くつろぎながらシアターを楽しめるようにしましょう。防音や湿度などにも配慮することが大切です。
子供部屋が空き部屋になったまま放置している家は多いものです。しかし、リフォームをすることで、独立した子供たちが居心地良く過ごせる空間をつくることができます。もしろん、書斎や趣味の部屋、シアタールームなどをつくり、自分たちが優雅に、楽しく過ぎせる空間も作れます。そういった部屋があることで、今までよりも快適に、また楽しく過ごせるでしょう。
