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築浅の中古住宅を購入する際の注意点

中古住宅の中でも築浅物件が人気になっています。築年数がさほど経過していない住宅で、新築と比較しても低価格で販売されていることが多いです。築浅の物件をマイホームとして購入する際のメリットや注意点についてご紹介します。

 

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築浅中古住宅のメリット

 


築浅中古物件とは築年数がまだそれほど経過していないものです。中には築1~2年のような物件が販売されているケースもあります。この程度の築年数であれば、新築と比較してもそん色ないほどきれいな状態の住宅が多いです。修繕などのリフォームを当面する必要はなく、たとえ行ったとしてもそれほど大掛かりな工事は求められないでしょうからリフォーム費用は低価格に抑えられます。

ローンを組んで購入する場合、築浅であれば建物がこれから先も長持ちする可能性が高いです。ですから築古物件と比較して、ローン期間を長く設定することもできません。無理のない返済計画を立てられるのもメリットの1つです。

<h2>築浅中古住宅を購入する際の注意点</h2>
上で紹介したように築浅中古住宅にはメリットがある半面、注意・考慮すべき点もあります。

まず販売されている物件の絶対数の少ない点です。築浅中古住宅は一般的に築5年以内のものを指します。どんなに長く見積もっても5年程度しか前のオーナーは生活していないことになります。そんな状態で手放す方はあまり多くないので、販売されている件数が少ないです。

築浅中古住宅を売りに出す人は少ないと紹介しました。それでも売りに出されるということは、よっぽどの事情があると推測できます。もしかすると後ろ向きな理由で売却している可能性もあります。そうなると自分が購入して生活しても何らかの問題が生じるかもしれません。築浅中古住宅を購入する際には、前のオーナーがなぜ手放すことになったのか不動産会社の担当者に確認を取った方がいいでしょう。

築浅中古住宅の中には、新築物件からそれほど価値の下がっていない物件もあります。築浅中古住宅の場合も購入する際には諸費用が本体価格とは別に請求されます。この諸費用も加えると、結果的に新築住宅を購入するのとあまり変わりない価格になってしまって、中古住宅を購入したうまみが失われてしまう恐れもありますので注意しましょう。

 

 

築浅状態での売却理由にはどのようなものがある?

 


先ほど築浅中古住宅を購入する際の注意点として、前のオーナーがなぜ手放すことになったかの理由を知るべきと紹介しました。築浅物件の出る理由にはいくつかの要因が考えられます。まず購入しても問題のない理由として、やむにやまれぬものがあります。

「転勤することになった」「離婚することになって手放すことになった」といった理由であれば、あまり気にする必要はないでしょう。また築浅の物件を売りに出すオーナーの中には「住宅ローンを支払えなくなったから」というものもあります。会社を辞めることになった、病気をして療養のため仕事が続けられなくなった、だから返済できないというケースも少なからず見られます。このようにやむを得ない理由で手放すことになった築浅中古住宅であれば、購入しても問題はありません。

しかし一方で住宅そのものに問題があったから、というケースもあります。よく言われているのがご近所トラブルです。ご近所でトラブルがこじれてしまって、そこを出ていかざるを得なくなった場合、購入は注意したほうがいいです。もしトラブル相手に何らかの問題が起きた場合、自分もトラブルに巻き込まれる可能性があります。結局自分も出ていかないといけなくなる可能性は十分考えられます。

そのほかには周辺環境の問題です。最寄り駅から遠い、スーパーなど日常生活に欠かせない施設が近くになくて利便性に問題があるからという理由は考えられます。また近所に工場や墓地など嫌悪施設がある、風俗店などが通学路などにあって子供の教育上で問題があるといった場合には、購入は慎重であるべきです。

そしてもう一点、建物に構造上の欠陥などが発生していたことによる売却の場合もあります。「築浅の物件だから大丈夫ではないか?」と思っている人もいるでしょう。しかし絶対に大丈夫な保証はないです。施工ミス・施工不良があった場合、劣化が想像以上に速いペースで進むこともあり得ます。水漏れや土台の腐食、断熱の施工不良などが起きていないかどうかは購入前に確認しておいたほうがいいです。もしこれらの問題点に気が付かずに購入してしまって、後々不具合に気が付いた場合、瑕疵責任はどこが背負うのかも売買契約前に不動産会社の担当者などに確認しておくべきです。


築浅中古住宅は新築と同じくらいきれいな状態のものが多いですし、設備も最新のものが取り付けられています。新築よりも価格が安いので、掘り出すものに出会えるかもしれません。しかしその反面通常マイホームを購入する際に長く住むことを前提にしているはずなのに手放すのには、さまざまな理由があります。その理由を見極めて購入するかどうか慎重に判断しましょう。