renovation-reform’s blog

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リフォーム・リノベーション向きの中古戸建ての探し方

マイホームとして中古物件を購入してリフォーム・リノベーションをして新築同様の内装にしてから入居するというスタイルをとる人も増えています。中古物件の購入代金とリフォーム・リノベーション費用を合わせても、新築を購入するより安上がりなことの多いのがメリットです。しかし、中古物件の中でも、リフォーム・リノベーションの向き不向きがありますので、リフォーム前提であれば購入前に事前に確認しておくことが大切です。

ここではリフォーム・リノベーション向きの中古戸建ての探し方についてご紹介します。

 

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どんな中古戸建てがリフォーム・リノベーションに向いている?

 


リフォーム・リノベーションをするのなら、築年数をチェックしましょう。目安は築20年以上の中古戸建てかどうかです。建物の資産価値は新築から築年数が経過すればするほど下落します。ところが築20年を超えてくると、価格の下落の幅が以前と比較すると小さくなります。ほかの条件にも左右されますが、だいたい新築時の価格の5~6割引きの値段で購入できます。お得にマイホームを購入できるわけです。

リノベーションで間取り変更も可能です。間取り変更する際には建物の構造に着目しましょう。重量鉄骨造や鉄骨系のプレハブ工法、在来工法である木造軸組工法などはリノベーションの自由度は高いです。軽量鉄骨造の場合、耐力壁の移動は自由に行えないため、間取りの変更に制約が伴いますので注意しましょう。

リフォーム・リノベーションが過去になされている物件の場合、その改修費用が販売価格に反映されている可能性が考えられます。リフォーム・リノベーションを一切行っていなければ、修繕費用が上乗せされないため、よりお得な価格で購入できるでしょう。

 

 

リフォーム・リノベーション前提で戸建てを購入する際の注意点

 


中古戸建てを購入する際、その後リフォーム・リノベーションを行うのであれば、制約が伴う建物かどうか前もって確認する必要があります。例えば鉄骨系のプレハブ工法では、間取りの変更を含め自由度は高いです。しかしプレハブ工法にはそのほかにも木質系とコンクリート系があります。この2つのタイプの場合、壁で建物を支える構造になっています。このため、間取り変更をはじめとしてリフォーム・リノベーションには向いていません。

近年の日本の家屋でもツーバイフォーによって建設されている物件もみられます。これは2×4インチの角材と合板で作るスタイルです。ツーバイフォー工法木綿で支える仕組みになっているので、大幅なリフォーム・リノベーションできないケースも出てきます。

さらに中古戸建ての中には、1階から2階にかけて柱や壁の通されているようなデザインもみられます。この場合、構造上この柱や壁を取り外すことはできません。そうなるとその周辺をリフォームやリノベーションで変更するのは難しいでしょう。リフォーム業者の担当者などに見てもらって、自分のイメージしているリノベーションやリフォームができるかどうか確認しながら物件探しをするといいでしょう。

 

 

リフォーム・リノベーションがしにくい物件のチェックポイント

 


リフォーム・リノベーションのしにくい物件にはいくつか特徴があります。そこでここでは代表的なチェックポイントについていくつか紹介します。

 

防火地域に建てられている場合


防火地域並びに準防火地域では木造住宅を建設することは可能です。しかし決められた構造にする必要があり、屋根・窓・外壁・ドアを防火性のあるものにしなければならないなど守るべきルールが多いです。

 

 

床下や天井に十分な空間がない場合

 


例えば水回りを動かす場合、配管の位置の移動させる必要があります。床下や天井に通す場合にはそれ相応の空間を確保する必要があり、その空間がないと水回りの移動に制約が伴います。

 

 

大きなヒビや歪みがある

 


細かなヒビであれば表面の劣化で問題はありません。しかし大きなヒビが入っていれば住宅のゆがみなどが原因の可能性があり、強度上問題があります。この先長くその住宅で暮らすのであれば、大掛かりな工事が必要になって多額の費用のかかる恐れがあります。建物の歪みは窓サッシやドアの開閉がスムーズにいくかなどでチェック可能です。

 

 

既存不適格物件でないかをチェック

 


建築確認申請書と完了検査済証の両方がそろっている物件を探しましょう。完了検査済証はないこともあるのでないこと自体だけで問題にはなりません。ただし注意しなければならないのはその理由です。築古物件であれば、完了検査済証を取っていないこともあり得ます。しかし中には違法建築を行ったために、完了検査済証が取れなかった場合もあります。後者の理由であれば、銀行からの融資も受けられなくなります。

 

 


上で紹介したように、リフォーム・リノベーション向きの物件もあれば、そうではない、制約の伴う中古戸建てもあります。もしリフォーム・リノベーションを行うことも視野に入れて物件探しをしているのであれば、上のチェックポイントを押さえながらどれを購入するか決めましょう。